シナプスのすきま

若手舞台俳優オタクが語りたいだけ語るところ

刀ステ感想 義伝 暁の独眼竜

ネタバレあります。
京都公演、初演から通算100公演目の回を観てきました。もうね、全員よかった。(これ初演のときも言ったな)

虚伝の初演のときの感想はこちら↓
synapse12.hatenablog.com
あ、今気づいたけど私、虚伝観たときとは推しが変わってる…。今の推しは小夜役の子。推し変についてはまた別記事で改めて書く。



今回の座席は、真ん中の通路を挟んで2列目だった。プレミアム席の範囲が確かかなり広かったと記憶しているので、一般にしてはまあまあ、そこそこ。

さて、開演時間が来て、開幕早々圧倒された。だっていきなり殺陣が始まるんだよ!?ってよく考えたらそれ虚伝のときもだったわ。
のっけから「なんで私、刀ステへのモチベ高めておかなかったんだろう」とすごく後悔した。7月は刀ステ以外にも忍ミュとかあれとかそれとか観劇予定が目白押しだったので、いつもなら稽古が始まる頃から毎日キャストさん全員のTwitterとブログをチェックして「ふむふむ、こんな人で、過去にはこんな作品に出ていて、こういうのが得意で、この子と仲良しなのか」とか覚えて備えていくのに、今回は元から知ってるキャストさんしかわからなくて…この人殺陣上手い!めっちゃ演技良い!知らなかった!!過去に何出てらしたかもわからない!くそーーー!!って思いながら観る羽目になった(笑)

OP、前のもすごく良かったけど今回は更にカッコよくて好みだった!あらかじめ録音した声を生歌に被せてあるのは虚伝の時と同じだけど、録音の声にエフェクトが強めに付けられていたのが良かった。あと、三日月と山姥切のパートが2回ずつあるのも良いなあ、主役2人って感じで。
さて私の(今の)推しくんですが、ダンスは公式プロフィールの特技欄にも書いてあるし劇団の本公演でも超絶弾けてて可愛かったのを覚えてるし、上手いのは知ってるけど、意外とちゃんと見る機会は少ないから最早保護者の気分だった。よし、上手いぞさすがうちの子!超かっこいい!身体の使い方わかってる!って頷きながら観てた。

殺陣に関してなんだけど、正直言って私、殺陣のある舞台はそこそこ観てきてるのに未だに殺陣がよくわかっていない。「なんか動きかっこいいなー脚使ったなー」とかしか分からなくて、どこをどう思って見ればいいのか分からず完全に楽しめていなくて悔しい……殺陣のわかる人になってもっと余すところなく楽しみたい……。
小夜の殺陣がたぶん初めて、普通の長さの刀(?)を一瞬使うようになってたと思う。時間遡行軍から奪った刀を使って一太刀。何かすごいものを観た…胸の中がヒュッてなった。
貞ちゃんに至っては、敵の薙刀を奪って使っていた。

そして今回のお楽しみコーナー(笑)、光忠クッキングwwwwwwまさかのwwwwクッキングwwww
ふいに上からなんか光ってる(?)看板みたいなのが降りてきて、ざわ…ざわ…ってなったのに、出てきた山姥切が割烹着を着ててもうこれ笑えばいいのか尊べばいいのか!両方かな!?
割烹着姿の山姥切本当にかわいかった!似合うっていうレベルじゃない。手を前で組む助手ポーズも完璧ですお見それしました。
どういう流れだったか忘れてしまったけど、小夜が床に膝をついてごそごそ何かしてるときがあって、かわいいお尻が客席のほうに向いてて…!すごくかわいいけど、何だかいけないものを見ている気分になった(笑)オペラグラスでガン見したけどね!←
QP3分クッキングの要領で燭台切が「○○を混ぜたものが、こちら!」とか言うと山姥切が用意されたボウルを探し出してテーブルに置く、という連携がかわいかった(笑)綺麗に丸めたお団子がなかなか見つからない、ってなったときに三日月が「こんなところにあったぞ」と自分の懐から取り出してきたのには笑った。いつの間に仕込んでたんだろう(笑)
そして私は見逃さなかった。そんな三日月の様子を見ていた小夜が、自分もごそごそと懐を探ってみるとたまたま入れていたがあって、しばらくその柿を大事に両手で持ってじっ…と眺めていたのを。尊いかよ!!そんで次の自分のセリフがあるまでずっと眺めていた。キュートすぎる。ちょっとびっくりするくらい天使。

びっくりしたといえば、貞ちゃんの声がすごくアニメ声で感動した!声優さんみたいだ。現実離れしたよく通る甲高い声、だけどちゃんと地に足がついていて軽く流れていかない声。
貞ちゃんとってもかわいかった!衣装のマントがヒラヒラ舞うのもかわいいし、燭台切と並ぶとちっちゃくて身長差が見事だし、でも殺陣はかっこよくて太ももも眩しくたくましかった(笑)
貞ちゃん役のキャストさんがはしゃいだりふざけたりしているバクステを見たことがあるけどその感じがそのまま貞ちゃんで生かされていた(笑)
貞ちゃんは数少ないメンタル安定キャラ。みっちゃんとは文句無しの名コンビという印象。とにかく仲良し感が伝わってきてかわいかった!

あと、歌仙がかっこよくて驚いた。一応ゲームは配信開始直後の数ヶ月間はプレイしていたので、歌仙のことは知っていたつもりだったけど、こんなにイケメンだったの?しかもめっちゃ雅なんですけど!?ってなった(笑)キャストさんが本当にイケメンなのもあるけど、歌仙のキャラが本当に良かった。小夜のことを「お小夜」って呼ぶのもしんどい、かっこいい。
森で伊達政宗と鉢合わせしたとき、歌仙は小夜の「父兄」って名乗ろうとしたのに(笑)小夜が食い気味に「違います!」って否定したのは笑ったしかわいかった。
小夜のほうが先に細川に在った刀だから、小夜は自分ではお兄ちゃんだと思ってるんだろうなぁ、かわいいなぁ…。「うちの歌仙がすみません」とか「ああ見えて人見知りなんです」とか、実際にお兄ちゃんぽいことも言っていて、小夜の意外な一面が見られたなあ。
そんなお兄ちゃんな小夜だけど、歌仙と直接話すときは「歌仙は強いね」とも言うし、素直でかわいい。屋根の上で語らう細川組、素敵な雰囲気だったなあ…。小夜、良かったね。前はお兄ちゃんたちだけだったけど、今回は(会話だけに登場するお兄ちゃんたちに加えて)歌仙もいるからね。

今回は山姥切がますます成長したなあって思った。自分が悩んでいたとき(虚伝のとき)三日月にそうしてもらったように、何か様子がおかしい小夜を気にかけ、静かなところで二人だけで話を聞こうとしたり、何か励ましになるような言葉を言おうとしたり。でもなかなか自分の思うように上手くはできない。最終的に、ちゃんと自分なりのやり方を見つけて「俺は話を聞くのが得意ではない。だから、俺の話を聞いてくれないか」というのを聞いて、ああ成長したんだ…強くなったんだなぁと思った。

人間キャストもすごく良かった。
細川忠興役の役者さんは去年までずっと長い間忍ミュで六年生役を演じておられたので、貫禄のあるおじさん役が意外だった!この人こんなふうなお芝居するようになったんだってびっくりしたし感心した。
伊達政宗役の方は、山姥切役の役者さんの憧れの先輩だし舞台でも観たことがあるので、元々知っていた。だから、この方が伊達政宗で本当に良かったなぁ…と心の底から思った。
客降りのアドリブで客席の手すりに腰掛けたり遊び始めて、周りに「また(公演時間が)延びますぞ!」と言われて「のびる?何のことだ?ああ、お前の髭か!」などと言っていて最高に笑った。今回の舞台、手前から奥にかけて床が斜面になってる(Kステロスモワと同じ感じ)セットがあるんだけど、そこを歩きながら「酔っているからか部屋が斜めに見えるぞ~!」とか言っていてもうただの役者さんご本人(笑)いつもの事務所メンバーでやってるニコ生のときのふざけた感じ出ちゃってた!
そうそう、この役者さんこういう人なんだよ。この人にアドリブやらせちゃダメだよ延びるよ!
でも、この方のする芝居は本当に凄まじい。妄執に囚われた政宗モードのときの、狂っていてかつ今にも死にそうな芝居、あれはこの役者さんならではのもの。彼にしかできない芝居だ。ミラステの「夜叉衆ブギウギ」の景虎様を彷彿とさせる、真に迫った、心身を削り出すような芝居。この人、いつか舞台上で死ぬんじゃないかと思うほど。

関ヶ原の戦いのシーンで、あ!ここ冒頭のシーンと同じやつだ!と進研ゼミ的に気が付いたけど、クライマックスのシーンを見せて「どうしてこうなったのか?最初から見てみよう」と言って始める、導入の手法の一つで、虚伝も同じ形の導入だった。もしかしてこれは虚伝のときからループを表現してたのかな?
ループについて、他の男士たちには2回くらいしか繰り返した記憶が残ってなさそうなのに、三日月は「2回3回ではない。何十回と繰り返している」と言っていたのが気になった。


刀ステに出ている刀剣男士の中で私の推し刀は鶴丸国永なんだけど、義伝はじじい2人の空気が虚伝とかなり違っていて、心の中がざわざわした。前は呑気にお茶をすすって一緒に「はっはっは」とかお気楽に笑ってたじゃん…どうしちゃったの…。三日月は山姥切に「お前は何者だ」って言われて急に怖い(というかシリアスな)顔になるし、鶴丸に至ってはもう…序盤から病みの片鱗ちりばめてきたなって感じ…。
台詞うろ覚えだけど、三日月に「俺は天を驚かせたいが、お前のことも驚かせてみたいな。もしお前を驚かせられたら、お前も俺のことを驚かせてくれ」ってこれすごい告白してる失礼しました、しんどい。鶴さんがほの暗い一面出してきた。めっちゃ良い。


そんな鶴丸が黒甲冑に攫われたのを見て「ヒロインだ…!!」って思った(笑)うろ覚えだけど「お前も物語があるんだな。俺は色んなところを渡り歩いてきたから物語が薄れてしまった」というような感じのセリフがすごい闇だなって…。鶴丸って虚伝では燭台切と同じメンタル安定組で、あの本丸において一歩引いたアドバイザー的立場だと思ってたから、鶴丸にも闇の部分がある、改善の余地があるってことが意外だった。
鶴丸はちゃんと狙いがあってわざと黒甲冑に身体を明け渡したわけだけど、“物語がある刀が羨ましかった”というのは嘘じゃないはず。長く生きているし今更若造のような悩みもないけど「自分は何者だ」という明確な答えがないというのは、そんなに楽しいもんじゃないんだろう。
攫われてどうなっちゃうんだと思ったら、なんか全身黒い鶴丸が出てきて激しく動揺した。「あ!!これ同人誌で見たことある!」ってなった。
黒い鶴丸の楽しそうな笑顔が辛くて、でもすごく良かった。良すぎて死ぬかと思った(笑)
伊達刀みんなで一斉に斬り込んだ時、鶴丸は折れちゃうんじゃないかって本気でハラハラした。無事で良かった…。やっぱり鶴丸国永は強いなぁ。心身ともに。

ところで、義伝は「めちゃくちゃ泣ける」と噂に聞いていたので、ハンカチを膝の上に用意して観劇していた。それで途中「あー、ここが泣きどころかな?でも皆が言うほどそんなに泣けるわけでもないかなー」というシーンが何回かあって、いやほんと良いシーンは沢山あったんだけどね。これはハンカチ使わないまま見終わりそうだなーと思い始めてた。
そんな関ヶ原の戦いも終わって本当に終盤も終盤、まさかの人間キャストに泣かされた。伊達政宗の死に際のシーン。細川忠興が「最期は戦場で死なせてやろう」と言って、もう刀を握る力もなさそうな政宗に向けて刀を構えるところ。政宗も朦朧とする意識の中、よろよろと布団から這い出て刀を握ろうとする。きっとその時、彼らの目にはお互いが関ヶ原の戦いの頃くらいの若い姿に見えて、戦国時代の合戦場に立っているように感じていたんだろうなぁ。
政宗が焦がれた、信長が天下を欲して大暴れしていたあの時代に、2人はいた。その中で政宗は息絶えた。
叶わなかった望みを――忠興もただ諌止するしかなかった、そんな政宗の一番の望みを、最後の最期に叶えてあげたんだ。
燭台切の「僕たちの主は、かっこいいね」というセリフを聞いて私はボロボロ泣いた。まさか刀剣男士じゃなくて人間キャストに泣かされるとは思わなかった。良い意味で裏切られた……。

そこからの、ラストの和気藹々としたシーンの最後に小夜が見せた表情~!ちょう天使!!!
本当に心から出た満面の笑みがかわいくて、めちゃくちゃ泣けた。
良かったね小夜。本当に良かったね…!!


さて、ここを読んでいる方は刀ステ観劇済みでしょうか?
もしくはチケット当たらなかったし萎えたからネタバレ見ちゃえーとか、観劇には興味ないし評判だけ知れればいいわーとかで読んでる感じですかね?
勿体ない!!!

さあ買いましょう。今すぐポチりましょう!いや冗談抜きで本気でめちゃくちゃ良いから!!
あとうちの小夜を見て!!!


さて、最後にちょっとだけ。
私は通路挟んで前から2列目の席だったんだけど、前の席(通路挟んで最前)の人が帽子を被ったまま観劇・隣の人と私語・前かがみの3コンボ見事にキメてて「こんな人にチケット当たるのは転売屋より更に嫌だわー」って思ってたら、終演後私服のスタッフが来て楽屋に案内してた。関係者席だった……。